
プロフィール
2013年、東京大学大学院でダンス教育の研究に携わる木場裕紀と、ダンス史の研究に携わる伊藤雅子が、ダンスに関する事業を通して教育・文化の発展に貢献することを目的として設立。これまで東京大学駒場キャンパスを拠点に、(1)公演・パフォーマンス事業、(2)ワークショップ・教育事業の2つを柱として活動を行ってきた。
基幹事業となる「ダンスのおはし」ではコンテンポラリーダンス作品の上演と、作品の鑑賞や芸術政策をテーマとしたディスカッションを組み合わせることで、観客とのインタラクティブな空間の創出を試み、好評を博してきた。
「ダンスのおはし」の「おはし」は、
踊る(お)
話す(は)
思考する(し)
の頭文字をとった造語である。2013年8月、東京大学駒場キャンパスで行われた第1回「ダンスのおはし」では「第30回江口隆哉賞及び江口隆哉賞に係る文部科学大臣賞」を受賞した舞踊家である能美健志氏をゲストとしてお迎えし、作品解説及びコンテンポラリーダンスの見方に関するレクチャーを行っていただいた。
共同代表である木場裕紀は2013年9月より1年間、文化庁新進芸術家海外派遣研修生(舞踊部門)として、アメリカ・ウィスコンシン大学マディソン校で研修を行った。そこで得た知識・ネットワークを活用し、2014年以後は活動の場を海外にも拡大する。2015年1月に行われた第2回「ダンスのおはし」ではウィスコンシン大学マディソン校からゲストダンサーとしてパーマー・マシューズ氏をお迎えし、作品上演のほか、アメリカの芸術政策及びダンスカンパニーの運営状況についてレクチャーをいただき、社会と芸術の関係について考える貴重な機会を提供することができた。
「ダンスのおはし」のほかにも、国内外において積極的にダンス作品の上演を行っている。
2013年には第70回全国舞踊コンクールに作品を発表し(作品名「刻の住処」)、第3位を受賞、高い評価を得た。これまで東京、大阪、マディソン(アメリカ)、ハワイ(アメリカ)、クアラルンプール(マレーシア)、シンガポールでもゲストとして数々のフェスティバルで作品を発表している。コンテンポラリーダンスの実演家からの視点と、ダンス及びダンスと社会のあり方を考える研究者からの視点を組み合わせ、「踊る研究者」として独自の活動を展開している。
